装置
LiteBIRDの基本設計思想は下記の2点である。
- 1) 大角度スケールでのCMB偏光Bモード検出に最適化された衛星を設計する。感度に関する妥協をせず、目的を絞って確定検証を行う。
- 2) 1度未満の角度分解能を要求しないことにより、軽量化、小型化をはかる。これにより、打ち上げのチャンスを増やす。
主な仕様は以下のとおりである。
項目 | 仕様 |
---|---|
衛星運用期間 | 観測期間3年 |
軌道 | Sun–Earth L2点 |
冷却系 | 赤外線天文衛星SPICAの予冷方式と同様、冷媒を使用しないで、放射冷却と機械式冷凍機(スターリング冷凍機とJT冷凍機)で冷却。打ち上げ後スペースで冷却。焦点面を0.1Kに冷却するためCCDRまたはADRを用いる。 |
焦点面検出器 | 3000素子以上からなる多色超伝導検出器アレイ(TES) |
観測感度 | 3マイクロケルビン・分角 |
検出周波数 | 34GHzから448GHzで15バンド。 |
変調・復調 | 衛星全体を回転。更に回転半波長板による変調を加える。 |